食品安全情報blog過去記事

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オランダの若者の汚染物質と残留農薬への食事暴露のリスク評価

Risk assessment of the dietary exposure to contaminants and pesticide residues in Dutch young children
2009-09-22
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/350070002.html
オランダの2-6才の子どもの食事からのフモニシンB1、デオキシニバレノール、パツリン、硝酸塩、有機リン農薬暴露については安全である。動物の脂肪に多いダイオキシン類については有害健康影響がある可能性は低い。焼いたり揚げたりした製品に含まれるアクリルアミドについても有害健康影響のある可能性はあるが不確実性が残る。アフラトキシンB1とオクラトキシンAについては有害健康影響の起こる可能性を評価できない。
アクリルアミド、アフラトキシンB1、ダイオキシン類、オクラトキシンAについてはリスク評価を精細化するためのさらなる研究が必要である。必要なのは食品中のアフラトキシンB1とオクラトキシンAの濃度のデータと、アクリルアミドの毒性影響を理解するためのデータである。
報告書本文は190ページ
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/350070002.pdf
発がん性については子どもと成人の食事摂取量から50パーセンタイル、95パーセンタイル、99パーセンタイルのMOEなどを計算している。アクリルアミドだと数百から1000程度。アフラトキシンB1はヒトと動物でデータが違うので、ヒトデータがもとだとアクリルアミドと同じくらい、動物のデータを使うとそれより一桁小さくなる。他の毒性はADIやARfDとの比較。ほぼこれまで通り。