食品安全情報blog過去記事

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ラザフォードビルのがんは「偶然」

Natureニュース
Rutherford Building cancers a "coincidence"
Geoff Brumfiel
30 September 2009 | Nature | doi:10.1038/news.2009.965
http://www.nature.com/news/2009/090930/full/news.2009.965.html
英国マンチェスター大学で死者が続出したことが物理学者のアーネスト・ラザフォードの実験による放射能汚染が原因であるという説は独立した報告書によって否定された。
ラザフォードビルのキャンパスで働いていた6人が1984年以降膵がん、脳腫瘍、運動神経疾患などで死亡している。3人が過去2年に死亡したため、大学が調査 を開始した。死亡者の家族の一部が、1903年から1919年の間にラザフォードらのチームがウランやトリウムの放射性壊変を研究していたためにこのビルの一部に放射能汚染があったせいで死亡したと非難している。しかし報告書ではがんを誘発するには用量が低すぎるとしている。
報告書
HEALTH RISKS FROM CONTAMINATION OF THE RUTHERFORD BUILDINGS,
UNIVERSITY OF MANCHESTER
http://www.nature.com/news/2009/090930/pdf/news.2009.965.pdf