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豆乳ベースのミルク 専門家委員会会合

CERHR
Soy Formula - Expert Panel Meeting
http://cerhr.niehs.nih.gov/chemicals/genistein-soy/SoyFormulaUpdt/SoyFormula-mtg.html
報告書案が発表され、パブリックコメント募集開始。
報告書案 PDF791ページ
http://cerhr.niehs.nih.gov/chemicals/genistein-soy/SoyFormulaUpdt/DRAFTExpPnlRptOct19_2009.pdf
豆乳ベースの乳児用ミルクには女性ホルモン活性のある大豆イソフラボンが高濃度含まれるため、生殖発生毒性が懸念されている。
イソフラボン類としては、ゲニステイン、ゲニスチン、ダイゼイン、ダイジン、グリシテイン、グリシチン、アセチルゲニスチン、マロニルゲニスチン、アセチルダイジン、マロニルダイジン、アセチルグリシチン、マロニルグリシチン。
豆乳ベースの乳児用ミルクは母乳の代用品として牛乳ベースのミルクより優れている点はない(むしろいろいろな点で劣っている、アレルギーや各種疾患を予防する作用はない
)がベジタリアンなどで使われている。
豆乳ベースの乳児用ミルクの総イソフラボン含量は10-47 mg/Lで、母乳や牛乳ベースのミルクの数百倍以上になる。
妊婦の羊水や臍帯血中イソフラボン濃度は日本人で米国の数十から100倍くらいになる。
成人の血中イソフラボン濃度も同様、日本人が米国やヨーロッパ各国の百倍程度になる。
各種動物実験や疫学データを検討している。
この報告書案について検討し結論をだすための専門家委員会会合は2009年12月16-18日に予定されている。
エストラジオールに比べれば遙かに活性は弱いものの、ビスフェノールAよりは活性も強く量も多く、有害影響があるという論文もある。どういう結論が出されるのか注目。)