食品安全情報blog過去記事

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葉酸と直腸結腸がんリスク更新

Folic acid and colorectal cancer risk update
Monday 19 October 2009
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/oct/folicacid
2006年12月に栄養に関する科学助言委員会(SACN)が保健省とFSAの要請により神経管欠損に影響される妊娠の数を減らすために小麦粉への葉酸添加義務化を推奨する報告書を発表した。
2007年6月にFSA理事会はパン又は小麦粉への葉酸添加義務化を推奨した。
2007年10月にイングランドの医務部長(CMO)がSACNに対して、SACNが報告書を発表したときにはまだ出版されていなかった直腸結腸がんリスクと葉酸に関する2つの論文について詳細に検討するよう要請した。
SACNと発がん性委員会(COC)のメンバーと外部専門家からなるワーキンググループがこれらの研究と、がんへの影響についても報告していた心疾患への葉酸を含むビタミンB類の影響を調べた試験の結果を検討した。
SACNは新しい根拠は先の葉酸添加義務化助言を変更する根拠とはならないと結論した。しかしながら特定集団でのサプリメントの使用についての助言は明確にした。
SACNの葉酸強化義務化に関する助言に大きな変更はなかったため、FSAの2007年6月の助言に変更はない。
葉酸と直腸結腸がんリスクに関するSACNの報告書
http://www.sacn.gov.uk/reports_position_statements/reports/summary_of_report_to_cmo_on_folic_acid_and_colorectal_cancer_risk_-_october_2009.html
サプリメントについての助言というのは、上限摂取量を超えてサプリメントで長期間葉酸を摂るのは避けるべき、ということ。