Science NOW
Chocolate Cake: The New Heroin?
9 November 2009
http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2009/1109/2?etoc
新しいダイエット方法を試みては失敗することを繰り返しているのなら、思っているより薬物依存状態に近いのかもしれない。新しい研究は、ヨーヨーダイエット（体重の増減を繰り返すダイエット）をしている人たちは、ダイエット中は薬物からの離脱症状、食べられるときは薬物を与えられたのと同じ反応を経験していることを示唆する。
「良くない食品」が依存性を示すという考え方は新しいものではないが、これまでの研究は主にチョコレートケーキを食べたときの喜び、のようなポジティブな増強反応に焦点をあてていた。ボストン大学の神経科学者Pietro Cottoneらは離脱時の不安やストレスによる増強について調べた。
ラットを普通の餌5日間とチョコレート風味の餌2日間というサイクルで7週間飼育した。普通の餌しか与えられないラットは毎日同じ量の餌を食べるが、実験群はチョコレート餌はたくさん食べ、普通餌は少なく食べるようになり、時間が経てば経つほどその傾向が強くなった。さらにチョコレート餌ではないときに不安が増加しチョコレート餌になると不安が解消されるようになった。この反応にコルチコトロピン放出因子が関与していることを見いだした。11月9日PNASにオンライン発表された。
（ラットってチョコレート好き？）
