食品安全情報blog過去記事

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減量についての事実を明確にする

Setting the record straight on weight loss
6-Jan-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-01/ra-str010610.php
事実を明確にする時である。唯一の信頼できる減量法は食べる量を減らすか運動を増やすかである。できれば両方。
何故わざわざそんな明白なことを言う?近年多くの科学文献が脂肪の酸化−炭水化物の代わりに食べた脂肪を燃やす−だけで脂肪が減ることを示唆しているからである。そうではない。
シドニーの研究者が炭水化物より脂肪を先に燃やすように遺伝子組換えしたマウスで、使用されない炭水化物は結局貯蔵脂肪になり、最終的な体重や身体の組成は普通のマウスと同じであることを示した。
Cell Metabolismにオンライン発表された。
いわゆる「脂肪を燃焼させる」健康食品やボディビルや代替療法が市場に溢れているが、炭水化物より脂肪を先に使うようにするためのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤を販売している大手製薬会社は一つもない。炭水化物だろうと脂肪だろうと余分に食べれば太る。
(健康食品って結局基本を軽視させることで健康に悪い影響を与えるだけでは)