食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

消費者のためのアレルゲン表示の改善:現時点では信頼できる閾値が設定できない

14.01.2010
http://www.bfr.bund.de/cm/208/bessere_allergenkennzeichnung_von_lebensmitteln_fuer_verbraucher.pdf
アレルギー患者にとって食品中アレルゲンは避けなければならない。アレルギー患者は微量のアレルゲンにも反応する。従って製造業者はアレルギーを誘発する食品が含まれる場合には表示が必要である。しかし意図しない混入については業者に任されている。しばしば製造業者は「微量の○○が含まれる可能性がある」という表現を使う。
最終製品にアレルゲンを含まないと表示できるルールは国によって違う。BMELVとBfRMRIは食品中のアレルゲンの閾値について検討した。
現時点ではアレルギーを誘発する食品の量が不明で、さらなる研究が必要である。さらに分析方法にも問題点がいくつかある。最終製品中濃度について暫定的閾値が設定されるとすれば0.01-0.001%の範囲になるだろう。