食品安全情報blog過去記事

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Bonsoy豆乳リコール

ファクトシート
Bonsoy Soy Milk recall
(13 January 2010)
http://www.foodstandards.gov.au/educationalmaterial/factsheets/factsheets2010/bonsoysoymilkrecall14693.cfm
ヨウ素とは何か?
なぜヨウ素が必要か?
どのようにしてヨウ素が体内に入って出て行くか?

ほとんどは食べ物由来で水や空気からは微量である。体内にはいると甲状腺に運ばれて甲状腺ホルモンを作るのに使われる。一般的には尿から排出される。1日にとった量のヨウ素が半分になるのに必要な時間は約1ヶ月である。
どのような食品がヨウ素を含むか?
ヨウ素は海水に含まれるのでシーフードはヨウ素の摂取源であるが、特に海草(昆布)が摂取源になる。オーストラリアの卓上塩にはヨウ素が添加されているものもある。またオーガニックパンを除く全てのパンにはヨウ素添加塩を使うことが義務づけられている。乳製品、卵、一部の野菜にもヨウ素が含まれる。
ヨウ素はどれくらい必要か?
健康影響は?
過剰のヨウ素摂取は甲状腺機能亢進症、あるいは成人ではあまりみられないが甲状腺機能低下症を誘発しうる。赤ちゃんは母親の過剰摂取により妊娠中や授乳中に過剰のヨウ素に暴露されるとその後甲状腺機能低下症になりやすい。
甲状腺機能亢進症によくみられる症状は動悸や疲労、体重減少である。甲状腺機能低下症はしばしば無症状で、軽度の場合は健康診断で検出されるだけであるが疲労や体重増加、精神的混濁を示すこともある。
私のヨウ素レベルを知る検査はあるか?
血液検査でTSHをはかることで甲状腺の健康状態を評価できる。体内のヨウ素濃度は普通は測定しないが、必要であれば尿を集めて排出されるヨウ素の量を測定することができる。もしヨウ素の摂りすぎによると考えられる甲状腺機能の異常がある場合には内分泌科医に相談する必要があるかもしれない。