食品安全情報blog過去記事

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食品添加物としてのレゾルシノールの使用に関する科学的意見

Scientific Opinion on the use of Resorcinol as a food additive
18 January 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1411.htm
ゾルシノールは甲殻類の褐色化防止目的で使用されるポリフェノールオキシダーゼ阻害剤である。申請者は5-7 g/Lの液に4-5分浸漬するという使用方法での使用を求めている。この条件ではエビに残留するレゾルシノールは丸ごとの場合120 mg/kg、生のエビ可食部で30 mg/kg、ゆでたエビ可食部で15 mg/kgとなる。
ADIは追加の安全係数3を含めて0.12 mg/kg体重/日とした。最も多い暴露量として皮を剥いて調理したエビ250gまたは皮付きのエビ100gを食べるとするとADIを超過する。ADIを超えない残留濃度としては35 mg/kgとなる。
提案された使用は全ての甲殻類であるが実験データはエビだけだったので他の使用法については再評価が必要である。