食品安全情報blog過去記事

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インターネットのニセ薬は相当なリスクであり命に関わる健康チェックを阻害する

EurekAlertより
Counterfeit Internet drugs pose significant risks and discourage vital health checks
20-Jan-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-01/w-cid012010.php
International Journal of Clinical Practiceにオンライン発表された論文によれば、違法勃起不全用医薬品の90%はインターネットで販売されている。一ヶ月あたり230万もの勃起不全用医薬品がほとんど処方なしで販売されており、インターネットで販売されているバイアグラの44%は偽物である。
シンガポールでは勃起不全治療用と称する偽物のタダラフィルやハーブ製品を摂って150人が入院しそのうち7人は昏睡状態に陥っている。4人が死亡した。
勃起不全治療用医薬品だけではない。アルゼンチンでは貧血用に偽物の鉄剤を注射されて2人の妊娠女性が死亡し、バングラデシュではジエチレングリコール汚染のあるパラセタモールシロップによる腎不全で51人の子どもが死亡している。他にニセの抗マラリア薬や避妊薬、抗生物質やワクチンなどがある。
米国CMPIは世界のニセ医薬品販売額は2010年は750億ドルに上ると推定している。
オープンアクセス
Counterfeit phosphodiesterase type 5 inhibitors pose significant safety risks. Jackson et al. IJCP. Article published online in advance of print. (January 2010). 10.1111/j.1742-1241.2009.02328.x
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/fulltext/123243854/PDFSTART?CRETRY=1&SRETRY=0