食品安全情報blog過去記事

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ソフトドリンク摂取は膵臓がんリスクを増加させるかもしれない

EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より
Soft drink consumption may increase risk of pancreatic cancer
8-Feb-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-02/aafc-sdc020310.php
週に2-3本余分にソフトドリンクを飲むと全く飲まない人に比べて膵がんリスクが約2倍に増加する、という報告がCancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionに発表された。
膵臓がんは希ながんであるが生存率が極めて低い。
シンガポール中国人健康研究の60524人の男女を14年間フォローした。この間の膵臓がん発症例は140で、平均週に5回ソフトドリンクを飲む人達のリスクは飲まない人より87%低かった。
この研究の上席著者のミネソタ大学Mark Pereira博士は、砂糖入り炭酸飲料を定期的に飲む人の行動特性は比較的悪いものの、膵臓がんへの影響は特異的である可能性があるとしている。ソフトドリンクの砂糖がインスリン濃度を増やして膵臓がん細胞の増殖に寄与すると考える。
(もともとの例が少ないことと炭酸飲料常飲者の他の交絡因子が排除できないことに注意。もし糖が原因なら人工甘味料のものなら問題ないことになる。)