食品安全情報blog過去記事

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  • ツナ缶の水銀濃度

An evaluation of mercury concentrations in three brands of canned tuna
Environmental Toxicology and Chemistry
Volume 29 Issue 2, Pages 237 - 242
http://www3.interscience.wiley.com/journal/122638509/abstract
Chunk white tuna(主にビンナガマグロ) (0.619 ± 0.212 ppm)  
solid white tuna (0.576 ± 0.178 ppm)  
chunk light tuna (カツオ含む)(0.137 ± 0.063 ppm)

  • クッキーのグリオキサールやメチルグリオキサール濃度

Analysis, Distribution, and Dietary Exposure of Glyoxal and Methylglyoxal in Cookies and Their Relationship with Other Heat-Induced Contaminants
Gema Arribas-Lorenzo and Francisco J. Morales
J. Agric. Food Chem., Article ASAP
DOI: 10.1021/jf902815p
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/jf902815p
クッキーのグリオキサールやメチルグリオキサール濃度はアクリルアミドと相関し加熱時間とともに増加すること重炭酸アンモニウムと果糖を使ったもので含量が多いことなど。

  • Science今週はFood Security特集号

12 FEBRUARY 2010
VOL 327, ISSUE 5967, PAGES 747-906
中国での肥料使用量削減、望ましい作物を作るための新しい技術、真菌やウイルス対策齧歯類への対策、農家の支援、農業のエネルギー収支の改善、肉を食べる量を減らせば食糧は増えるのか、昆虫食のススメ、持続可能な農業、食糧不足の評価方法、アフリカの緑の革命、21世紀にむけた農業、など
(懐古主義・閉鎖的・非科学的メッセージばかり送っている農林水産関係者はこれをじっくり読んで欲しい。温暖化対策はCO2排出削減対策だけでなく変動する気候に素早く対応する技術の開発も必要。)

この記事の一部のNatureニュースでの紹介
酸性土壌が中国の農地を脅かしている
Acid soil threatens Chinese farms
Published online 11 February 2010 | Nature | doi:10.1038/news.2010.67
http://www.nature.com/news/2010/100211/full/news.2010.67.html
肥料の過剰使用が食糧供給を危険にさらしている

  • Scienceのニュース欄から:激しい議論の末、インドはGMナスを拒否

After Acrimonious Debate, India Rejects GM Eggplant
Pallava Bagla
Science 12 February 2010: 767.
2月9日にインド環境大臣がインド初のGM作物となるはずだったBtナスの商業栽培について「モラトリアム」を発表した。
2002年に認可されたBtワタについてはすでに900万ヘクタールで栽培されている。