食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • 科学に説明を求める

17 February 2010 | Nature 463, 875 (2010)
World view: Calling science to account
Colin Macilwain
科学とメディアはお互いにとってメリットのない生ぬるい関係はまりこんでいる。相互に努力が必要だ。
「がんが治る」とか「画期的新発見」といった言葉が軽々しく報道され続け、やがて人々は科学もメディアも信じなくなるだろう。
メディアウォッチャーのNick Davies らはニュースを欲しがる人々のために適当な記事を書くことを'チャーナリズムchurnalism'と呼んでいる。読者にとっては井戸端会議の話題が増え、記者にとっては自分の署名記事が増え、研究者や出資者は「成果」となるため一時的にはうまくいっているように見える。しかし長期的には誰も得をしない。

  • ナンセンスと戦う戦士たち

Voice of Young Science
Worriors Against Claptrap
http://www.senseaboutscience.org.uk/pdf/AAAS%20Evidence%20hunting%20and%20myth%20busting.pdf
AAASの2010年年次会合で、神話を打ち砕く活動についてのセッションが行われる。
(日本の大きな学会でもやらないかな)

  • AFGCはGMの「恐怖を煽るキャンペーン」に怒る

AFGC angry over GM “scare campaign”
February 19, 2010
http://www.ausfoodnews.com.au/2010/02/19/afgc-angry-over-gm-scare-campaign.html
ChoiceによるオーストラリアのGM成分を含む食品にはGM表示がされていないという主張は嘘で誤解を招くものであるとオーストラリア食品雑貨店協議会(AFGC)が反論している。
Choiceはオーストラリアのスーパーマーケットには大豆やトウモロコシや菜種などに由来する成分を含む食品が溢れているが「GM」という表示が無く、GMを避けたい人が避けるのは不可能だと主張している。
しかしオーストラリアの食品基準により、GM由来のDNAやタンパク質が最終製品に存在する場合には表示が義務づけられている。
DNAやタンパク質が存在しない高度精製食品などには表示が義務づけられていない。
これを消費者は「十分でない」と感じるようだ。

Choiceの発表
Genetically modified food risks
17 Feb 2010
http://www.choice.com.au/Reviews-and-Tests/Food-and-Health/Food-and-drink/Safety/GM-food/page/Introduction.aspx
オーストラリアのスーパーマーケットはGM由来成分を含む食品で溢れている。ほとんどの肉や卵や乳製品はGM飼料を与えた動物に由来するだろう。科学的根拠からはこれらの食品は害がないことが示唆されているが、害がないということは安全だという証拠にはならない。現在の表示規制では消費者はGM食品を買っているのかどうか知ることは不可能だ。
(かなりとんでもない主張)