食品安全情報blog過去記事

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Antimony addition to fruit juice?
17 February 2010
http://www.rsc.org/Publishing/ChemScience/Volume/2010/03/antimony_addition.asp
デンマークコペンハーゲン大学のClaus Hansenらがフルーツジュースの容器42件について調査した結果をJ. Environ. Monitに発表した。これまで報告されているより濃度が高く、ブラックカーラントジュースはEUの飲料水基準5 microg/Lより高かった。
アンチモンの由来は不明。ただしテトラパックでもPETボトルでも検出されていることから包装される前に含まれていたのだろう。

Developmental Neurotoxicity Study of Dietary Bisphenol A in Sprague-Dawley Rats
Donald G. Stump et al
ToxSci Advance Access published on February 17, 2010.
doi:10.1093/toxsci/kfq025
オープンアクセス
http://toxsci.oxfordjournals.org/cgi/reprint/kfq025
GLP対応、OECDEPAの発育神経毒性試験ガイドラインに従って、Crl:CD(SD)雌ラット(各群24匹)に妊娠ゼロ日から授乳21日まで0(control)、0.15、1.5、75、750、2250 ppmビスフェノールAを含む餌を与えた。F1動物の詳細臨床観察(生後4、11、21、35、45、60日)、聴覚刺激試験(生後20と60日)、運動能(生後13、17、21、61日)、Biel水迷路による学習と記憶試験(生後22と62日)、脳と神経系の神経病理および脳形態計測(生後21と72日)を行った。いずれも投与による影響は認められず、発育神経毒性についてのNOAELは最高投与量である2250 ppm、すなわち妊娠中は164 mg/kg/day、授乳中は410 mg/kg/dayであった。
全身毒性については母獣と子どもの体重減少を指標にするとNOAELは75 ppm、すなわち妊娠中は5.85 mg/kg/day、授乳中は13.1 mg/kg/dayであった。

  • 妊娠中の野菜や果物や抗酸化物質摂取と乳児のぜんそくや湿疹

Consumption of vegetables, fruit, and antioxidants during pregnancy and wheeze and eczema in infants
Y. Miyake et al.
Allergy 2010; DOI: 10.1111/j.1398-9995.2009.02267.x.
http://www3.interscience.wiley.com/journal/123251237/abstract?CRETRY=1&SRETRY=0
福岡大学による日本人763組の母子の調査。
直接結論と関係ないが75%が少なくとも6ヶ月母乳で育てられたという数字が出ている