食品安全情報blog過去記事

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研究ではなく研究者を支援せよ、と英国の科学助言委員会は言う

Science Insiderより
Back Researchers, Not Research, Say U.K. Science Advisers
by Tim Wogan on March 1, 2010
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2010/03/back-researchers-not-research-sa.html?etoc
政府の任命した科学技術評議会Council for Science and Technologyが将来の英国の科学事業についての報告書を発表した。
A Vision for UK Research
http://www.cst.gov.uk/reports/files/vision-report.pdf
報告書では英国の科学は使っているお金の割に多数のトップランクの論文を発表しているものの、研究を企業の発明につなげていないとしている。博士課程を3年から4年に延長して最初の1-2年を研究と同時に起業家としてのスキルやマネジメント能力教育にあて、残りの期間で最先端の研究者にはならないだろう人達を彼らの研究能力を生かした企業向けのキャリア形成のためにあてるという改革案を提示している。
さらに研究資金の提供は、特定の分野を対象にするのではなく、いろいろな分野にわたって活躍できる才能のある特定の研究者を対象にすることを示唆している。起業家のHermann Hauserは「我々は次の大きなブレークスルーを必ずしも予想できないが、どの研究者が成功するかをある程度予想できる」と述べた。
同じテーマの王立学会ワーキンググループによる報告書が3月9日に発表予定。
(わかるなぁ。環境ホルモンだナノだという分野ごとの研究費バブルがもたらしたのは、とりあえず申請書にその単語入れとけという研究の増加だったから。)