食品安全情報blog過去記事

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食事とADHD

Diet and ADHD
2010-03-01
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/350021001.html
RIVMによる文献調査の結果、ADHDの症状緩和のための明確な食生活ガイドラインを支持する根拠はない。食生活がADHDに影響を与えるというしっかりした科学的根拠は見つからなかった。この分野には十分な質の研究がない。いくつか食生活とADHDの関係を示唆するものはあるものの、これらの兆候を検証するにはさらなる研究が必要である。
食事要因としてオメガ3およびオメガ6脂肪酸亜鉛マグネシウム、鉄、グルテン、添加物について、さらにFeingoldダイエット、oligoantigeneダイエット、Pelsser-Voeding en Gedragダイエットについても調査した。
ADHD亜鉛マグネシウム、鉄、グルテンの関係についてはあまりにもわずかの研究しかなく何の結論も出せない。脂肪酸サプリメントについてはわずかな、臨床的には意味のない影響が見られた。添加物については色素が主に研究されていて行動にわずかな影響が見られるようだがこれはADHDに特異的ではない。各種食事法については一部の子どもたちに効果がある可能性があるものの、それが真の影響なのか、もし実際影響があるとしてもどのようなメカニズムによるものなのかについては科学的に示されていない。
報告書はオランダ語
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/350021001.pdf