食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 米国で母乳を与えることの少なさによる負荷:小児科費用解析

The Burden of Suboptimal Breastfeeding in the United States: A Pediatric Cost Analysis
http://pediatrics.aappublications.org/cgi/content/abstract/peds.2009-1616v1
生後6ヶ月まで母乳のみで育てる率を目標値まで上げることで子どもが病気になったためにかかる費用がどれだけ減らせるかを試算した。
現状12%しか母乳で育てていないのを90%まで引き上げられれば、年に911人の死亡が防げて130億ドルの支出が節約できる。

  • 高齢者が意図的に体重を減らすのは有害だという信念には根拠がない

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より
Belief that intentional weight loss is harmful to seniors is unfounded
5-Apr-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-04/wfub-bti032310.php
Journal of Gerontology: Medical Sciencesにオンライン発表された論文によれば、60才を過ぎてから体重を減らすために食事を見直したり運動したりした人達のその後8年間の死亡率はダイエットしなかった人達の半分だった。
1996-1998年にかけて60才以上で膝関節炎のある人達に18ヶ月間介入を行い、介入群159人は平均10.5ポンド、非介入群は3.1ポンド減量した。8年後の参加者の状況を調べたところ体重を減らした群の死亡率が少なかった。
肥満の高齢者に体重を落とすことを薦めると死亡率が増加するのではないかという懸念が否定された。

  • よくある3クラスの化合物が女性の発育に影響するかもしれない

Exposure to 3 classes of common chemicals may affect female development
5-Apr-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-04/tmsh-ett040510.php
フェノール、フタル酸、植物エストロゲンの尿中濃度と思春期発育の関連を調べた。
Investigation of Relationships between Urinary Biomarkers of Phytoestrogens, Phthalates, and Phenols and Pubertal Stages in Girls
http://ehp03.niehs.nih.gov/article/fetchArticle.action?articleURI=info%3Adoi%2F10.1289%2Fehp.0901690
弱いホルモン活性のある外来物質と思春期発育に小さな関連がある
(傾向は一貫しない)