食品安全情報blog過去記事

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私を信頼して、私は科学者・・・

Trust me, I’m a scientist…
Andrew Wadge on 17 May 2010
http://blogs.food.gov.uk/roller/science/entry/trust_me_i_m_a
選挙が終わってブログを再開できることを嬉しく思う。
コミュニケーションは停止されていて新聞は選挙のニュースで溢れていたが、ニュースの中に食品に関連するものもいくつかあり、その中にはがんを予防するとされる食品についてのものもあった。
またGuardianがTimesを引用した記事を紹介するのは少しイヤだけれど、この記事はこれまでがんの原因になるとか予防できるとか言われてきた食品のころころ変わるリストと、人々が科学者が言うことを変えることに抱いているフラストレーションを書いていて興味深いものだった。そのこと自体は驚くべきことではなく新しいものではないが、Guardianが引用したのは1927年の記事である。
さらにこの記事ではYouGov調査結果について検討していて、52%の人々は科学者はいつもがんについて言うことが変わると考えていて、46%はがんについてのニュースを信じないと回答していた。私はFSAの助言が最良の科学に基づいていることを確信しているのでこの記事は我々の課題についても提示している。
どうすれば本当に重要なメッセージを他の雑多なニュースに流されずに届けることができるだろうか?人々の科学への信頼を改善するには一般の人々やメディアとどうつきあっていけばいいのだろうか?
Guardianの記事
Cancer scare headlines are not new
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2010/may/13/cancer-scare-headlines-not-new
科学者やジャーナリストは1世紀にわたって大げさな発表をし続けてきた−人々が信用しないのも当然である
(結局「新しい治療につながるかも」とかなんとかの一時的な人気取りは自殺行為なのだけれど・・。科学者にもいろいろいるとか、科学にもいろいろあるとかわかってもらうのは難しい。レギュラトリーサイエンスなんていわゆるサイエンスコミュニケーション業界ですらサイエンス扱いされていないような。大学では教えないし。)