食品安全情報blog過去記事

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ハーブダイエタリーサプリメント:詐欺的または問題のある販売方法と危険性のある助言

Government Accountability Office(政府説明責任局)
Herbal Dietary Supplements:Examples of Deceptive or Questionable Marketing Practices and Potentially Dangerous Advice
May 26, 2010
http://www.gao.gov/products/GAO-10-662T
米国高齢者のハーブサプリメント使用が増加している。小売店やウェブサイトなどで販売者はしばしばサプリメントは身体機能を向上させるのに役立つという宣伝をしている。GAOは(1)ハーブサプリメントの販売業者が詐欺的販売行為を行っているかどうか、(2)特定のサプリメントに有害物質汚染があるかどうかを調べるよう依頼された。GAOは22のサプリメント小売りまたは通販業者を選び、高齢の消費者を装って販売者に一連の質問をした。また30のウェブサイトの記述をレビューした。宣伝内容はNIHやFDAの発表した科学的研究に照らして評価した。また40のサプリメントについては鉛やヒ素や農薬などの汚染物質を調査した。
高齢者がよく使うサプリメントは詐欺的な、問題のある方法で販売されていた。FDAサプリメントに特定の病気の治療や予防効果を謳うことを認めていないにもかかわらず、病気の予防や治療を宣伝しているサプリメントがあった。GAOはそのような宣伝文句をFTCとFDAに照会したが、どちらもも規制違反で不適切であることに同意した。GAOの調査員もしばしば店員からサプリメントが病気の予防や治療に効果があると言われた。さらに危険なことには医薬品との相互作用があるため同時摂ってはならないとFDAが助言している組み合わせを店員は一緒に摂っても大丈夫だと薦めた。別の事例では医師の処方した医薬品の代わりにサプリメントを使うよう薦めた。GAOはそれらについてはFTCとFDAに報告して対応を求めた。また検査した40のサプリメントのうち37から有害汚染物質を検出した。急性毒性が見られる用量ではなくEPAの規制値を超えてはいない。