食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • ウガンダの就学年齢の子どもたちに鉛中毒が極めて多い

Lead poisoning highly prevalent among school-aged children in Uganda
29-Jun-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-06/tmsh-lph062910.php
Environmental Health Perspectivesに発表された論文によれば、ウガンダKampala市Kiteezi埋め立て地近傍に住む子どもたちの血中鉛濃度は典型的な米国の子どもたちの20倍近くになる。4-8才の163人のうち、血中鉛濃度が10 microg以上あるのが20.5%だった。

  • 飲酒のリスクとベネフィットを検討する

Examining risks and benefits of alcohol consumption
29-Jun-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-06/bumc-era062910.php
疫学者Kenneth MukamalによるディスカッションがJAMAに掲載された。これは理論的質問「42才の男性は、健康のために適量飲酒すべきか?」に応えたものである。
JAMA. 2010;303(20):2065-2073
A 42-Year-Old Man Considering Whether to Drink Alcohol for His Health
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/full/303/20/2065
(飲酒による心血管系リスクの削減が中高年男性で最も顕著であることと飲酒による発がんで最も明確なのが乳がんであることなどからこの人物像が選ばれたのだろう。女性や若者は飲酒しない方が良いとなる可能性が高い。脳の僅かな萎縮は必ずしも機能低下と関連しないというディスカッション、読者の反応など。)

  • WICは乳児に早すぎる牛乳を与えることを予防するかもしれない

WIC might prevent mothers from feeding cow's milk too early
29-Jun-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-06/ps-wmp062910.php
一部の低所得層の母親が乳児に牛乳を与えるのが早すぎる。妊娠早期にUSDAのWIC計画(婦人児童向け栄養強化計画)に参加した場合、早すぎる牛乳導入が減った。また低所得の母親は母乳で育てる率がはるかに低く、低賃金の職場では搾乳のための適切な環境がないことなども指摘している。
Journal of the American Dietetic Associationに発表された。
米国小児科学会では牛乳は1才になるまでは与えないよう助言している。