食品安全情報blog過去記事

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  • 学校給食:健康的な選択肢?

School dinners: a healthy choice?
The Lancet, Volume 376, Issue 9735, Page 69, 10 July 2010
最近Brightonで行われた米国医師会の会議で、英国の新しい連立政権の保健大臣Andrew Lansleyが敢えて「Jamie Oliverアプローチ」は肥満や喫煙などの公衆衛生問題解決には役立たないと主張した。Jamie Oliverの学校給食改良キャンペーン後、学校で食べる子どもたちの数が減ったことを指摘した。
2004年にJamie Oliverは学校の食堂では栄養価の乏しい食品を禁止し新鮮で栄養価の高い食品を提供するキャンペーンを開始した。2006年9月にはTony Blair首相の支持を得て学校給食改善のための2億8000万ポンドの資金が提供された。内容は調理専門の教師を雇ったり訓練したりすること、全ての学校からジャンクフードを排除するために校長に働きかけること、保護者の教育、調理師の訓練などである。子どもたちの食生活や体重管理にどのような戦略が有効なのかについての研究がなかったわけではない。むしろOliverのやり方を支持する研究はあった。例え財政が厳しくとも、将来の健康のためには健康的な食生活の重要性についての教育は支援しなければならない。
(傍目にはどっちもポイントがずれているように見える。健康的な食生活のプロモーションは当然すべきだと思う。けれどそのために調理に一切塩を使わないとかミルクは脱脂したものだけ、みたいな過激なやり方ではそっぽを向かれるというだけだろう。実験動物じゃないんだから子どもたちだって美味しいものを食べたいでしょう?)

  • FSA廃止

Food Standards Agency abolished
12 July 2010
http://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/news/food-standards-agency-abolished-2024489.html
Andrew Lansley大臣が財政再建特殊法人廃止計画の一環として廃止すると?
FSAのスタッフは2000人、年間予算は1億3500万ポンド
(え〜)

TheNational
20 teenagers attend Health Ministry’s obesity programme
July 11. 2010
ABU DHABI
http://www.thenational.ae/apps/pbcs.dll/article?AID=/20100712/NATIONAL/707119892/1010
体重90-145kgの15-18才が1日1500カロリーの厳密な制限食と運動プログラムに参加する

Natureニュース
DNA patent ruling hinders Monsanto
9 July 2010
http://www.nature.com/news/2010/100709/full/news.2010.345.html
欧州裁判所がモンサントの持っているDNA特許について行った判断が、バイオテクノロジー産業に波紋を呼んでいる。Natureが解説。