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GPR120は強い抗炎症およびインスリン感受性発現作用を仲介するオメガ3脂肪酸受容体である

GPR120 Is an Omega-3 Fatty Acid Receptor Mediating Potent Anti-inflammatory and Insulin-Sensitizing Effects
Da Young Oh et al.
Cell, Volume 142, Issue 5, 687-698, 3 September 2010
http://www.cell.com/abstract/S0092-8674%2810%2900888-3
単球RAW 264.7及び初代培養腹腔マクロファージにおいてGプロテイン共役受容体120 (GPR120)をオメガ3脂肪酸またはアゴニストで刺激すると広範な抗炎症作用を示す。これらの作用はGPR120のノックダウンで消失する。肥満野生型及びGPR120ノックアウトマウスにオメガ3脂肪酸を含む/含まない高脂肪食を与えると、野生型のオメガ3投与群では炎症反応が抑えられインスリン感受性が増強していたが、GPR120ノックアウトマウスではそのような影響は見られなかった。従ってGPR120がオメガ3脂肪酸の抗炎症・抗糖尿病作用を仲介する受容体/センサーである。