食品安全情報blog過去記事

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ミツバチ用医薬品に関するワークショップ

Workshop on medicines for bees - What the Agency can do to increase availability
http://ec.europa.eu/food/animal/liveanimals/bees/veterinary_medicines_en.htm
ミツバチの減少が問題になっている中で、養蜂家が困っていることの一つにミツバチの病気を治療するための適切な薬がないということがある。そこでEMAが2009年12月14-15日にこの問題に関するワークショップを開催した。
その報告書
http://ec.europa.eu/food/animal/liveanimals/bees/docs/EMA_conclusions.pdf
たとえば世界で一番コロニー崩壊が多いとされる米国ではミツバチは受粉がメインの仕事で単一の花から得られるハチミツはどちらかといえば副産物である。一方EUではハチミツが目的で養蜂をしている場合が多く、多様な花から蜜を集めている。ミツバチの群れには病原菌が常にいるが症状が出るかどうかはその環境にもよる。
ハチミツから抗生物質が検出されることは多く、EU産でも検出されている。EUではハチミツの抗生物質についてはゼロトレランスであるがこれは貿易上問題がある。MRLの設定が望ましいが、ハチミツに対するイメージを損なうとして抵抗がある。ミツバチ用の医薬品が少ない理由などについても検討。
ミツバチの病気は認可された動物用医薬品の適切な使用により管理されるのが望ましいが、現状は認可されていない「ホームメード」医薬品が不適切に使われている。