食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

WHO/Europeはハンガリーにおける汚泥流出の健康影響を評価する

WHO/Europe to assess health impact of sludge spill in Hungary
12-10-2010
http://www.euro.who.int/en/where-we-work/member-states/hungary/sections/news/2010/10/whoeurope-to-assess-health-impact-of-sludge-spill-in-hungary
WHOの専門家チームが政府による健康影響評価を手伝うためハンガリーに向かった。
急性の公衆衛生への影響は重大であるが局地的なもので、死者8人120人以上が負傷した。急性の健康影響は溺れることと赤い汚泥の高いpH(>12)による化学火傷である。重金属濃度が高くなっている可能性のあるダストや水や地元産食品による健康影響の評価が必要である。ハンガリー当局が継続して監視していて必要な措置を講じている。
汚泥がドナウ川流入して下流の各国に薄まった形で拡散している。この影響についても評価されるであろう。重大な短期健康影響はありそうにないが例えばフードチェーンに重金属が入った場合の中−長期の影響はさらなる情報が入手できれば評価される。汚染ダストの近隣諸国への影響は無視できると考えられる。