食品安全情報blog過去記事

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食品サーベイランスニュース 2010年春号

Food Surveillance News – Spring 2010 edition
10 November 2010
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/monitoringandsurveillance/foodsurveillancenewsletter/spring2010.cfm
エスプレッソ、インスタントおよび挽いたコーヒーの化学汚染物質調査
オーストラリア(メルボルンシドニー)で販売されている各種タイプのコーヒー164検体について、133の化学汚染物質を調査した。農薬、多環芳香族炭化水素ベリリウム、水銀、オクラトキシンAは検出されなかった。各種金属、フラン、アクリルアミドは極微量検出された。一般的に濃度は低く国際的及び国内で報告されている範囲内だった。これらのうちのいくつかについては23回オーストラリアトータルダイエットスタディでさらに検討する。
調査結果は以下
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/Survey%20of%20chemical%20contaminants%20and%20residues%20in%20coffee1.pdf
・海藻入り飲料のヨウ素調査
Bonsoy豆乳を飲んでヨウ素の過剰摂取による甲状腺機能障害事例が報告されたため、他の飲料について調査を行った。いずれも安全基準以内であった。
調査結果は以下
SURVEY OF IODINE LEVELS IN BEVERAGES ENRICHED WITH SEAWEED
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/Final%20Iodine%20in%20beverages%20survey%20for%20publication%209%2011%2010.pdf
・食品と飲料のメラミンについての全国共同調査
中国産食品や飲料のメラミン調査のまとめ。主な結果は既に報告されている。
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/Report%20on%20the%20national%20melamine%20survey%20post%20board.pdf
ビスフェノールAの調査と対応
報告書
FSANZ ACTIVITIES IN RELATION TO BISPHENOL A
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/BPA%20paper%20October%202010%20FINAL.pdf
など

  • 消費者情報

ビスフェノールAと食品包装
Bisphenol A (BPA) and food packaging
November 2010
http://www.foodstandards.gov.au/consumerinformation/bisphenolabpaandfood4945.cfm
これまでのファクトシートをまとめた形でトピックスとして掲載
安全性に問題はなく市場調査でも暴露量は極めて少ないが消費者が心配だというのでほ乳瓶については任意の使用中止を要請している

(このFSANZの検査結果を報道するシドニーモーニングヘラルドの記事の見出しが
監視機関は食品中からBPAを検出
Watchdog detects chemical BPA in foods
November 10, 2010
http://news.smh.com.au/breaking-news-national/watchdog-detects-chemical-bpa-in-foods-20101110-17mad.html
記事の中身では検出された量は極めて微量で安全基準値より遙かに下であると記載されているが、ニュースとしてはそれでは面白くないので怖がらせたいようだ)