食品安全情報blog過去記事

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ビスフェノールAの主要暴露源は食品

Food is major source of exposure to bisphenol A
9 November 2010
http://www.who.int/foodsafety/chem/chemicals/bisphenol_release/en/
WHOとFAOは国際専門家委員会がビスフェノールAの主要暴露源は食品でその他の暴露源は重要性が低いと結論したと述べた。BPAは食品包装容器から食品に移行する。他にあまり重要でない暴露源としてはハウスダストやおもちゃ、歯の詰め物や感熱紙(レジのレシート)がある。
専門家は最新の科学的根拠をレビューしてこの結論に至った。ヒトの尿中BPA濃度と食事からの摂取量に関連があることで合意した。さらに人体を循環するBPA濃度は極めて低く、BPAが人体に蓄積することはなく速やかに尿中に排出されることにも合意した。
いくつかの実験及び疫学研究で低濃度のBPA暴露と何らかの健康への悪影響に関連が報告されているが、この会議では現時点ではBPAに関する現在の知見に鑑みこれらの研究結果の解釈は困難であると結論した。これらの関係が確認されるまでは公衆衛生上の対応を始めるのは時期尚早である。しかしながら対応は既に進行中である。この結論はさらなる研究を行うためには重要である。ヒト健康への影響をさらに明確にするためのいくつかの重要な研究が既に進行中である。

(カナダで開催されたのだけれどカナダの対応が早まったものであると結論されたとカナダメディアは報道。果たして日本のメディアはどう報道するのか。無視するような気もする)
Canada's curbs on BPA premature, says WHO panel
http://www.montrealgazette.com/health/Canada+curbs+premature+says+panel/3812101/story.html

STATS
WHOはBPAを禁止しないと言う
World Health Organization says don’t ban BPA
Trevor Butterworth, November 10, 2010
http://stats.org/stories/2010/WHO_dont_ban_BPA_nov10_10.html
健康リスクがあるという根拠は規制をするにはあまりにも弱い