食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • カフェインが子どもに悪影響

Study shows caffeine negatively affects children
16-Dec-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-12/ehs-ssc121310.php
多くが毎日カフェインを摂っている
Journal of Pediatricsに発表された研究によれば、5-12才の子ども200人以上を調査したところ75%が毎日カフェインを摂っていた。一般的に信じられている、カフェインがおねしょと関連するということはなかったが、カフェイン摂取量が多いと睡眠時間が短い。

  • 食事助言に従えば英国で年に33000人の命が救える

Sticking to dietary recommendations would save 33,000 lives a year in the UK
15-Dec-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-12/bmj-std121510.php
Journal of Epidemiology and Community Healthにオンライン発表された論文によれば、英国の全ての人が1日5単位の野菜や果物を食べ、減塩し、不健康な脂肪の摂取量を減らせば、年に33000の死亡が予防できる。
具体的な内容は1日440gの野菜や果物を食べ、総エネルギーの1/3を脂肪から摂りそのうち飽和脂肪は10%にして、塩分は最大6gにすること。
(日本人の食生活が望ましくないという言い方をする人たちが使う数字と違うことに注意。この基準だと、野菜や果物の摂取量と脂肪において日本人は余裕で合格、全くダメなのが塩。つまり「欧米化してダメになった」のではなく「まだまだ日本食からの脱却が足りない」になる。野菜や果物の摂取量と脂肪の摂取量についてはどのへんがベストかというのはわかっていない。塩だけは比較的明確に摂りすぎ。)

  • ジャガイモと農薬は別々の道を行く

C & ENニュース
Potatoes And Pesticides Part Ways
December 15, 2010
http://pubs.acs.org/cen/news/88/i51/8851news5.html
一部の科学者が根菜は中身に農薬を取り込む可能性があるから皮を剥いただけでは十分ではないと警告していたが、少なくとも1つの農薬(クロルピリホス)については脅威は低いことが示された。
クロルピリホス以外の農薬は土壌には検出されるがジャガイモには検出されない。クロルピリホスは生のジャガイモに検出されるが調理すると14%まで低下し最終的にはEUのADI 0.1mg/kg体重の0.2%にしかならず(体重60 kgの場合)、長期に渡って食べても健康上の悪影響は無視できる。
Pesticide Uptake in Potatoes: Model and Field Experiments
Environ. Sci. Technol., Article ASAP
DOI: 10.1021/es102907v
Publication Date (Web): December 8, 2010
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/es102907v