食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 乳製品中成分が糖尿病リスクを減らす

Component in common dairy foods may cut diabetes risk
20-Dec-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-12/hsop-cic121610.php
Annals of Internal Medicineの2010年12月21日号に発表されたDariush Mozaffarianらの論文によれば、乳製品に含まれる脂肪酸であるトランスパルミトレイン酸が2型糖尿病リスクを相当下げるかもしれない。3736人を20年間フォローした研究の参加者を調査した。1992年の貯蔵血液検体を使って血中トランスパルミトレイン酸濃度を測定し、2型糖尿病発症について追跡した。トランスパルミトイル酸は人体では合成されず食事からの由来である。ベースラインでは血中トランスパルミトイル酸濃度の高さは健康的な血中コレステロール、炎症性マーカー、インスリン濃度、インスリン感受性と関連した。フォローアップ期間中には、トランスパルミトイル酸の濃度が上位1/5の群は下位1/5の群より約60%糖尿病発症リスクが低かった。「この種の研究では追加試験による確認が必要ではあるものの、関連の大きさは驚くほど大きい」と著者は述べている。これまで乳製品の摂取量の多いことと糖尿病リスクの低さには明確な生物学的説明がなかった。一般的に乳脂肪分は摂取を減らすようにと助言されている。
Trans-Palmitoleic Acid, Metabolic Risk Factors, and New-Onset Diabetes in U.S. Adults
A Cohort Study
http://www.annals.org/content/153/12/790.abstract
トランス脂肪酸について主導してきたMozaffarianなので注目)

Echinacea for Treating the Common Cold A Randomized Trial
Ann Intern Med December 21, 2010 153:I-43;
http://www.annals.org/content/153/12/769.abstract?aimhp
オープンアクセス
NCCAMの出資した試験。エキナセアプラセボと比べて風邪の重症度にも持続期間にも影響しなかった。