食品安全情報blog過去記事

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バイオマーカーと代用エンドポイント評価に関する展望−ワークショップ要約

IOM
Perspectives on Biomarker and Surrogate Endpoint Evaluation - Workshop Summary
January 18, 2011
http://www.iom.edu/Reports/2011/Perspectives-on-Biomarker-and-Surrogate-Endpoint-Evaluation.aspx?utm_medium=etmail&utm_source=Institute%20of%20Medicine&utm_campaign=01.11+IOM+News&utm_content=IOM%20Newsletter&utm_term=Unknown
IOMは最近の報告書Evaluation of Biomarkers and Surrogate Endpoints in Chronic Disease(http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100513#p8)でFDAにバイオマーカー評価には、分析の妥当性評価、根拠の質の評価、利用可能性解析、の3段階からなる一貫した科学的枠組みを採用するよう助言した。
これについて2010年6月20-21日にワークショップを開催した。その報告書。

ゲーテ「知っているだけでは十分でない、使わなければならない。意志があるだけでは十分でない、実践しなければならない」
疾患の代用エンドポイントとしてのバイオマーカーは評価されたものである必要があるが、食品の健康強調表示には学術研究による妥当性が確立されていないバイオマーカー類への言及がしばしば含まれる。食品の健康強調表示を評価しているCFSANが代用エンドポイントとして採用しているのは冠動脈心疾患と総またはLDLコレステロール、大腸がんとポリープ、糖尿病と血糖値またはインスリン抵抗性、骨粗鬆症と骨ミネラル密度、認知症と弱い認知機能低下、くらい。
(逆に言うとそれ以外は全て評価されていない、意味があるかどうかわからないもの)