食品安全情報blog過去記事

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ドイツのダイオキシン汚染事故 更新

Dioxin contamination incident in Germany
Information note – 25/01/2011
http://ec.europa.eu/food/food/chemicalsafety/contaminants/dioxin_germany_information_note_en.pdf
1月25日現在、589農場が閉鎖されている
卵の検査結果は187、155はEU規制値以下だった。
豚肉の検査結果については127検体中126検体はEU規制に従ったものだった。すなわち、1 pg WHO-PCDD/F-TEQ/g脂肪以下、3検体については測定された濃度1.07、1.07、1.08は測定の不確実性の範囲内であるため規制を守っていると見なせる。1検体(1.51)のみが僅かに規制値超過であった。
1月25日の公式情報によれば、汚染の可能性のある卵2バッチがオランダに輸出されたこと以外は汚染された食品が他のEU加盟国や第三国に輸出されたり取引されたりはしていない。この卵は加工後一部が英国に輸出されたが、オランダでブロックされた卵製品のダイオキシン濃度はEU基準を満たしていた(規制値3 pg/g脂肪のところ0.23 pg/g脂肪)。
また農場が閉鎖される前に汚染の可能性のある35匹の豚の肉がポーランドチェコに送られた。この肉はそれ以上は取引されておらず、チェコに送られた汚染の可能性のある豚肉の検査結果はEU規制値を下回っていた。ポーランドに送られた肉は既に消費され分析はできない。

2011年1月24日農業部会でのJohn DALLIコミッショナーのスピーチ
Speech by Commissioner Dalli (24 January 2011)
http://ec.europa.eu/food/food/chemicalsafety/contaminants/speech_jd_24012011_en.pdf
現在の状況と今後の対策について
現状については消費者にとって直ちに健康影響のある問題ではなくトレーサビリティシステムが機能していること、今後の対策としては油脂処理や販売施設の登録義務化や工業用と飼料用のライン分離、飼料のモニタリング強化、民間検査企業に報告を義務づける可能性などについて言及している。