食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 精巣がんの頻繁なCTスキャンは二次発がんリスクの増加と関連する

Frequent CT scanning for testicular cancer surveillance associated with secondary malignancies
30-Mar-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-03/uoc--fcs033011.php
Cancerに先週オンライン発表された論文によれば、初期精巣がんで定期的にCTスキャンを受けてきた高齢男性は二次発がんリスクが高い。診断用CTスキャンによる統計学的に有意ながんの増加報告は多分初めてである。この研究の対象者のCTスキャン回数は15回以上。
Karim Chamie et al.,
Secondary malignancies among nonseminomatous germ cell tumor cancer survivors.
Cancer, 2011; DOI: 10.1002/cncr.26038

  • 肥満の高齢者にとって食事と運動の組み合わせがベスト

Diet-exercise combo best for obese seniors
30-Mar-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-03/wuso-dcb033011.php
肥満の高齢者にとって、身体能力の改善には運動と食事を組み合わせることがどちらか片方だけの場合より効果的である。NEJMに3月31日、発表された。100人以上のBMI 30以上の肥満の高齢者を1年以上研究した。食餌制限による減量だけ、あるいは運動だけでもそれぞれ12および15%の身体能力の改善が見られたが、両方だと21%改善した。

  • 物理学者が日本からシアトルに到着した低レベル放射能を検出

Physicists detect low-level radioactivity from Japan arriving in Seattle
30-Mar-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-03/uow-pdl033011.php
ワシントン大学の物理学者が日本の事故に由来する放射能を検出した。しかしヒト健康に脅威となる量より遙かに低い。
科学者らは3月16日からエアフィルターの調査を開始し、最初の陽性結果は3月17日の午後二時と3月18日だった。その3日後がピークでその後低下しそれからわずかに増加している。これはほんの僅かな信号で、検出のためには大量の空気をフィルターにかけなければならない。詳細分析からは、寿命の短いI-131とテルル同位体が検出されたことからこれが使用済み燃料ではなく燃料棒由来であること、I-133が存在しないことから反応が停止してから少なくとも1週間は経っていることがわかる。つまり地震の時に反応は停止している。存在しうる核種のうちわずか3種しか検出されていないことから、炉から放出された汚染蒸気由来と考えられる。チェルノブイリの事故の時の同様の検査では、燃焼中の燃料が空中に放出されたことを示すもっと広範な種類の核種が検出された。