食品安全情報blog過去記事

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EFSAはアクリルアミドのモニタリングと評価報告書を発表

EFSA publishes report on monitoring and exposure assessment of acrylamide
20 April 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/datex110420.htm
2007年から2009年のデータを比べると、アクリルアミドが減少したのは22の食品群のうち3つ(クラッカー、乳児用ビスケット、ジンジャーブレッド)だけだった。
アクリルアミドは遺伝毒性発がん物質であるため健康上の懸念となるとして監視されている。

  • 食品のアクリルアミド濃度の2007-2009モニタリング結果と暴露評価

Results on acrylamide levels in food from monitoring years 2007-2009 and Exposure assessment
EFSA Journal 2011;9(4):2133 [48 pp.].
20 April 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2133.htm
2007-2009の3年間にEU加盟23か国とノルウェーから合計10366のアクリルアミドデータが提出された。食品分類ごとの平均アクリルアミド濃度はソフトブレッドの37 microg/kgからコーヒー代用品の1504 microg/kgまで、95パーセンタイルで最も高濃度だったのはコーヒー代用品の3976、最大値はポテトチップの4804 microg/kgだった。食品群毎の経時変化を評価するために混合効果モデルを使用した。3年間のデータからはクラッカーと乳児用ビスケット、ジンジャーブレッドで減少、固いパンとインスタントコーヒーで増加、6つの食品群では変化なしだった。ヨーロッパ人の平均アクリルアミド暴露量は18才以上の成人で0.31-1.1 microg/kg/体重の範囲、11-17才では0.43-1.4、3-10才は0.70-2.05、1-3才では1.2-2.4 microg/kg/体重の範囲だった。主な摂取源は成人ではフライドポテト、コーヒー、パン、若者や子どもはフライドポテト、パン、ポテトチップまたはビスケットだった。
(削減があまり進んでいない)