食品安全情報blog過去記事

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FVO視察報告書

ドイツ 最近の飼料のダイオキシン汚染への対応
DE Germany - Measures taken in response to a recent contamination of feed with dioxins
http://ec.europa.eu/food/fvo/ir_search_en.cfm?stype=insp_nbr&showResults=Y&REP_INSPECTION_REF=2011-6219
最終的な対応は農場が受け取った飼料のダイオキシン濃度を基準に緑(0.5 ng/kg以下)、赤(0.5 ng/kg以上)、黄色(濃度不明)に分類して、赤や黄色についてはさらにその動物由来食品の分析結果をもとに判断した。
汚染の可能性のある飼料を納入した農場の動物の処分を検討した際に、法的根拠が検討された。その結果明確に汚染が確認されていない動物の処分を正当化する法的根拠はないと判断された。動物を狭い場所に閉じこめておくことには重大な動物福祉上の問題があるとして、動物園用飼料にするとか実験用にするといった対策を探ったが失敗した。さらに動物の権利を主張するグループからは動物の処分を検討していることについて批判され、消費者団体からは動物を飼育し続けていることで成長して汚染濃度が下がってフードチェーンに出されるおそれがあると批判された。