食品安全情報blog過去記事

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新しい塩研究に混乱

Behind the headlines
Confusion over new salt research
Friday May 6 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/05May/Pages/heart-risk-from-eating-salt-questioned.aspx
Daily Mailは通常の健康助言と逆に「塩はあなたの身体に良い」と主張し、「たくさん食べると心疾患が減る」とさえ示唆している。しかしながらこの主張は一回だけ尿中濃度を測定した結果に基づくものでやや不当である。研究者は3700人の尿中ナトリウム濃度を測定し約8年間フォローした。主要結果中で、86例のCVD関連死がみられたが、驚くべきことにそのうち50がナトリウム濃度の最も少ない1/3群で、最も多かった群では10だけだった。この結果は塩が高血圧を招きその結果心血管系疾患リスクをあげるという常識を覆すように見える。しかしこの研究はそれほど単純に解釈できない。特に一回の尿中ナトリウム検査でその人の摂るナトリウム量が必ずしも反映さればい。例えばその人の水分状態や腎機能にも影響される。