食品安全情報blog過去記事

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RAPEX年次報告書

Annual reports 2010
http://ec.europa.eu/consumers/safety/rapex/docs/2010_rapex_report_en.pdf
RAPEXを介して危険な製品に対策を行った総数は2009年が1993件だったのに対して2010年は2244件と13%増加した。最も多かった製品は衣服、繊維製品、ファッション製品の32%で、次いでおもちゃが25%だった。リスクとしてはけが、化学的リスク、ひもによりくびが絞まるリスクが最も多かった。産地としては相変わらず中国産が58%を占めるが、主な理由は中国産製品は市場に占める割合が高いためである。中国当局との協力で良い傾向が見られている。
2010年のトピックスとしては、消費者の安全性に関する科学委員会(SCCS)が12月に「食品に類似したあるいは子どもに魅力的な化学消費者製品」による健康リスクについての意見案を採択し意見を募集している。また難燃剤とナノ標榜についての調査を行っている。
他に個人用音楽プレーヤーの音量、子どもロックのないライターの禁止、フマル酸ジメチル、窓のチャイルドロック、火のつきにくい煙草、子どものお風呂用品、乳幼児の睡眠環境、子ども用衣服のひも等についての規制が採択・延長されている。