食品安全情報blog過去記事

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10の偉大なる公衆衛生上の成果 米国2001-2010

Ten Great Public Health Achievements --- United States, 2001—2010
MMWR May 20, 2011 / 60(19);619-623
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6019a5.htm?s_cid=mm6019a5_w
20世紀の間に米国人の寿命は1900年の47.3才から2000年の76.8才まで67%増加した。1999年にMMWRはこの改善に貢献した10の公衆衛生上の成果を特集した一連の報告を発表した。この報告は21世紀の最初の10年の進歩を評価したものである。順番は特に関係ない
・ワクチンで予防できる病気:特に肺炎球菌ワクチンとロタウイルスワクチンの寄与は大きい
感染症予防とコントロール結核HIVの減少
・タバコ対策:2009年の喫煙率は成人20.6%、若者19.5%で10年前の23.5%と34.8%より減ったが近年低下速度が鈍っている。
・母子保健:葉酸強化義務化で神経管欠損の新生児が減った
・自動車安全:乗り物や道路の安全対策強化で事故は減っている
・心血管系疾患予防:高血圧、コレステロール、喫煙対策で年齢調整冠動脈疾患と脳梗塞死亡率が10年で10万人あたり195-126から61.6-42.2まで減った。
・職業安全性:例えばベーリング海の蟹漁での漁師の死亡が10万人あたり770から260に減った。
・がん予防:根拠に基づいた助言の確立などで大腸がんによる死亡などが減っている。
・子どもの鉛中毒予防:鉛中毒予防法などが拡大した
・危機管理
(一方日本はあまり重要でない対策をやって満足し、重要なことを後回しにするのであった・・・)