食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

Science alert
Alternative medicine on the rise
University of Otago
Thursday, 23 June 2011
http://www.sciencealert.com.au/news-nz/20112206-22298.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+sciencealert-nznews+%28ScienceAlert+-+NZ+News%29
プロバイオティクスやハーブ、オステオパシーなどの補完代替医療(CAM)を子どもに使うことが10年で2倍になった。オタゴ大学小児科のAndrew Day准教授が小児科外来患者を対象に調べた。患者の67%がCAMを与えられていた。多かったのはプロバイオティクスとサプリメントで、病状は嘔吐と便秘だった。多くの保護者は慢性疾患に通常の薬物治療と併用している。使用理由の中には子どもの症状緩和や通常治療に不満だからというものがある。使用者の2/3は効果があったと回答している。CAMは安価で副作用が少ないと見なされておりきっかけは友人や家族から薦められて、である。Day准教授は多くの人々がCAMが宣伝で危険性を開示していないことに気がついていないため、医師が患者と話し合うことが必要だと言う。

Wall Street Journal
Multivitamins: So Many Types, So Many Labels
JUNE 21, 2011
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304070104576397783641749972.html?mod=WSJ_LifeStyle_Lifestyle_5
あなたのお母さんが摂りなさいと言った。医者が薦めた。フリントストーン(アニメの家族、サザエさんみたいな位置?)ですらそれを認めているようだ。でも本当にあなたはマルチビタミンが必要なのか?答えは多分ノーだろう・・あなたの性別や年齢や健康状態にもよるが。
サプリメント業界は人々が完璧な食生活をしていないことをビタミン剤を摂る理由にするが、無作為対照試験などではマルチビタミンの効果は確認されていない。

  • 禁じられた果物の騒動

Forbidden-fruit frenzy
By Trevor Butterworth Monday, June 20, 2011
http://www.thedaily.com/page/2011/06/20/062011-opinions-column-apples-butterworth/
公衆衛生上の恐怖を利用する人々はリンゴとホウレンソウを標的に
EWGによる「ダーティダズン」リストへの批判。
EWGの、ごく僅かな残留農薬が検出された野菜や果物を「汚い」とする戦略は科学者や規制担当者に不信と怒りと絶望をもたらした。検出された農薬はごく僅かで安全上問題はないし、そもそも全ての野菜や果物には天然の「発がん物質」が入っている。それでも野菜や果物を食べないことより食べることの方がはるかに健康にとって重要だ。2003年にはEWGはサーモンに検出されたPCBのリスクを警告したがハーバード大学の研究者が推定したサーモンを食べることによるメリットは最低でもその300倍ある。メディアやその他の関係者が結果的に公衆衛生を毀損している。現在の騒動は我々が決して学ばないことを示している。

カナダがん学会
Antineoplastons
http://www.cancer.ca/Canada-wide/About%20us/Media%20centre/Issues%20watch.aspx?sc_lang=en
カナダがん学会にアンチネオプラストン療法について問い合わせがあった。これまでの調査でアンチネオプラストン療法の根拠とされるStanislaw Burzynski博士の研究はがん患者の有効かどうかについての十分な情報を提供するものではない。米国がん学会によればBurzynski博士はFDAから臨床試験を行う許可は得た。多くの論文が発表され彼のクリニックでは何年も治療が行われているが、新薬の承認に必要な無作為対照試験は1つもない」
いくつかの希望のもてる結果が報告されているが、全てBurzynski博士の行った小規模試験で、ほかの病院では再現できていない。
(日本にも入ってるみたいだけど)

  • カナダはアスベストを有害物質リストに入れるのを阻止

Canada blocks asbestos from hazardous chemicals list at UN summit
Wed Jun 22 2011
http://www.thestar.com/news/canada/article/1013166--canada-blocks-asbestos-from-hazardous-chemicals-list-at-un-summit
国連ロッテルダム条約の、輸出の際に健康ハザードがあることを警告しなければならない物質のリストに、アスベストが記載されることにカナダは反対した。
ロッテルダム条約COP 5
http://www.pic.int/home.php?type=b&id=171&sid=27&tid=41
(カナダメディアがここしばらく政府の対応を批判している。カナダはアスベスト輸出国。いつも過剰に予防的対応をとる保健や環境当局が沈黙していて、経済大臣がアスベストは安全に使える、と主張している)

  • 移動追跡により海のセレンゲティ(野生動物の居住地)が明らかに

Natureニュース
Migration tracking reveals marine Serengeti
Published online 22 June 2011
http://www.nature.com/news/2011/110622/full/news.2011.379.html
捕食者が北太平洋をどう動いているかを10年追跡して地図を作った
Natureに発表された。

  • Ken Harvey裁判に

Australian Skeptics
Ken Harvey taken to court
Tuesday, May 31, 2011
http://www.skeptics.com.au/latest/announcements/featured-announcement/ken-harvey-taken-to-court/
La Trobe大学公衆衛生学部の非常勤講師で非科学的製品の批判をしてきたKen Harvey博士が、インチキ痩身製品への批判に対して市民運動封じ込め戦略的訴訟SLAPP(反対運動を封じ込めるために、敗訴が予想されても企業側が起こす恫喝的訴訟)により圧力をかけられている。Harvey博士はSensaSlim Australia社の宣伝がほぼでっちあげであることを指摘していた。