食品安全情報blog過去記事

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新しく2型糖尿病と診断された人の食生活改善または食生活改善プラス運動と通常のケア:Early ACTIDランダム化対照試験

The Lancet, Volume 378, Issue 9786, Pages 129 - 139, 9 July 2011
Diet or diet plus physical activity versus usual care in patients with newly diagnosed type 2 diabetes: the Early ACTID randomised controlled trial
イングランド南西の30-80才の、5-8ヶ月前に2型糖尿病と診断された人を、通常のケア(最初に食事指導して6ヶ月毎フォローアップ)、強力な食事介入(3ヶ月毎の食生活助言と毎月の看護士サポート)、強力な食事介入にさらに歩数計を与えて運動を薦める、の3群に2:5:5の比でわりつけた。プライマリーエンドポイントは6ヶ月後のHbA1c濃度と血圧。
全部で593人の参加者で6ヶ月時点で587人、12ヶ月で579人のデータが得られた。6ヶ月時点でのHbA1cは通常のケア群で悪化(平均ベースライン HbA1c パーセンテージ 6•72, SD 1•02, 6 ヶ月で 6•86, 1•02)、食事介入で改善した(ベースライン調整で−0•28%, 95% CI −0•46 to −0•10; p=0•005)が運動によるさらなる改善は見られなかった。

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新しく2型糖尿病と診断された人の食生活改善と運動
The Lancet, Volume 378, Issue 9786, Pages 101 - 102, 9 July 2011
Diet and exercise for new-onset type 2 diabetes?
運動による改善が見られなかった理由やエフェクトサイズの小ささについての考察。
運動内容は30分以上早足で歩くことを少なくとも週に5日。