食品安全情報blog過去記事

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  • スクリーニング率は違うが治療へのアクセスは同等のヨーロッパ近隣諸国の乳がん死亡率:WHO死亡率データベースの傾向解析

Breast cancer mortality in neighbouring European countries with different levels of screening but similar access to treatment: trend analysis of WHO mortality database
Philippe Autier et al.,
BMJ 2011; 343:d4411
http://www.bmj.com/content/343/bmj.d4411
北アイルランドアイルランド共和国、オランダとフランドル地方スウェーデンノルウェーの3つのペアを比較した。これらのペアは乳がんリスク要因や医療サービスでは類似しているがマンモグラフィースクリーニング実施については10-15年のギャップがある。結果としていずれの国でも乳がん死亡率は1989年から2006年の間に低下しているが、マンモグラフィーの寄与はないことを示唆する。

  • プレスリリース、相対リスク、多剤併用

The press release, relative risks, and the polypill
BMJ 2011; 343:d4720
Margaret McCartney,
http://www.bmj.com/content/343/bmj.d4720.full
最近の論文のプレスリリースは相対リスクにしか言及してなかった。絶対リスクについての情報がない相対リスク情報には意味がない。
5月26日のWellcome Trustのpolypill試験についての発表とそれを受けたDaily Telegraphなどの報道について。