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  • ミドルクラスの自宅出産ブーム

The Telegraph
Middle class boom in private home births
14 Aug 2011
http://www.telegraph.co.uk/health/women_shealth/8699720/Middle-class-boom-in-private-home-births.html
Anna Walker は出産4時間後で自宅のベッドに横たわってシャンパンを飲んでいた。数は少ないながら最近ミドルクラスの専門職の女性の自宅出産が流行している。昨年は1000人以上が自宅で出産し、10年以内で3倍に増えている。
自分で雇う助産士の費用は1800-4000ポンド(225000円−50万円)で、ロンドンなどでは助産師不足になっている。お金が払える人達に人気の理由はどのようなケアをするかが自分でコントロールできることである。
一方NHSでの出産でも昨年は2000人の母親がドゥーラ(出産に関するアドバイザー。専門資格ではない)に最大500ポンドを支払っている。しかしドゥーラが医療に干渉することに批判的な医師もいる。
ベビーブームにより病院の出産スタッフが不足していることも原因で、5人に1人の妊婦が出産時に一人で放置されたという調査結果が出ている。
自宅出産の安全性については何十年も論争が行われてきた。40年前は1/3以上の女性が自宅で出産していたが現在は3%である。Royal College of Obstetricians and Gynaecologistsの報告書ではリスクの低い出産は医師無しでも医師が近くにいれば可としたが、Birth Trauma Associationは低リスクのように見える出産でも出産時にはたちまち命に関わる問題になることがあると警告している。
2009年にJKローリング(ハリーポッターの作者)の子ども2人の出産に関わった助産師(Deborah Purdue、「ホリスティック」を宣伝していた)が出産時の赤ちゃん死亡で職業上の違法行為で有罪判決を受けている。
(コメントがついてるけど、当然シャンパンに注目が集まる。イギリスの医療制度と緊縮財政はもともと悪評高い)