食品安全情報blog過去記事

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ノコギリヤシは尿症状にプラセボ以上の効果はない

Saw palmetto no more effective than placebo for urinary symptoms
Tuesday, September 27, 2011
http://www.nih.gov/news/health/sep2011/niddk-27.htm
NIHが資金を提供した研究でダイエタリーサプリメントは良性前立腺肥大(BPH)を緩和しないことがわかった
ノコギリヤシは広く使われているハーブサプリメントであるが、NIHが資金を提供して9月28日にJAMAに発表された論文によれば前立腺肥大による尿の問題をプラセボより改善することはない。前立腺肥大は頻尿や途切れ途切れの尿、完全な排尿ができないなどの症状をひきおこし、60代の男性の半分以上、70代や80代の最大90%が症状を持つ。
NCCAMとODSとNIDDKがこの研究を支援した。
標準使用量の3倍の960mgでプラセボより効果があるかどうかを45歳以上の369人の男性で二重盲検無作為割付プラセボ対照試験を行った。72週の治療後の症状スコアの変化はプラセボ群が14.7から11.7でノコギリヤシ群が14.4から12.2だった。
試験の詳細は以下より
http://kidney.niddk.nih.gov/kudiseases/pubs/prostateenlargement/
論文は以下
Effect of Increasing Doses of Saw Palmetto Extract on Lower Urinary Tract Symptoms
http://jama.ama-assn.org/content/306/12/1344.short