食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • MMR詐欺の新たな疑惑

Natureニュース
Fresh dispute about MMR 'fraud'
09 November 2011
http://www.nature.com/news/fresh-dispute-about-mmr-fraud-1.9320
不祥事をおこした医師Andrew Wakefieldの新しい疑惑は病理記録について

  • 詐欺への道は一歩から

The road to fraud starts with a single step
http://www.nature.com/news/the-road-to-fraud-starts-with-a-single-step-1.9321
Diederik Stapelの大規模詐欺が科学を揺さぶっている。社会心理学者のJennifer Crockeがその軌跡を追跡する。

  • 新薬はサルのウエストを細くする

ScienceNOW
Novel Drug Shrinks Monkeys' Waistlines
9 November 2011
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2011/11/new-obesity-therapy-monkeys.html?ref=hp
10年以上前に夫婦のチームが病気と戦う新しい方法を発明した:特定の組織に局在するタンパク質を探してそれに薬物をくっつけるのだ。今やこの方法が肥満の新しい治療法をもたらしつつある。サルでうまくいき、ヒト試験にむかいつつある。ヒューストンのM. D. AndersonがんセンターのArap とPasqualini は、2004年に脂肪組織の血管に行くペプチドに細胞を殺す薬物をくっつけたところマウスで減量がみられたという報告をNature Medicineにした。Science Translational Medicineに発表された新しい研究では肥満のアカゲザルで同様の試験を行い、7-15%の減量とウエスト周囲の14%減を認めた。
このマウスとアカゲザルでの結果は現在の体脂肪を壊すことについての考え方と矛盾する。脂肪はカロリーや栄養の重要な貯蔵部位で、もしそれを突然なくすと別のところに行って脂肪肝のような極めて良くない状況にするだろう。シンシナティ大学のRandy SeeleyはArap-Pasqualiniの治療は血管を見境無く壊しているのではなく微細血管のみを標的にし脂肪細胞にストレスを与えその結果動物が食べる量を減らした可能性を考える。実際Arap-Pasqualiniの実験ではサルの食べる量が減った。ただしおやつは普通に食べたので食べるのがイヤになったわけではないように見える。大きな問題の1つは患者に長期治療したときに安全かどうかである。