食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 修道女の窮状:子どもを産まないことのハザード

The plight of nuns: hazards of nulliparity
The Lancet (online December 8)
Kara Britt , Roger Short
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(11)61746-7/fulltext
カトリックの修道女は一生独身で修道院で精神的生活を送る。1713年にイタリアの医師Bernadino Ramazziniが修道女の乳がん発症率が著しく高いことを記載している。現在世界には94790人の修道女がいるが彼女らは子どもを産まないために乳がん卵巣がん、子宮がんリスクが極めて高い。Fraumeniらが1900年から1954年の米国のカトリック修道女31658人のがん死亡率データを集めたところ、一般集団に比べて乳がん卵巣がん、子宮がんでの死亡率が高かった。子どもを若い年齢で、たくさん生み、母乳で育てると女性の乳がん卵巣がん・子宮内膜がんリスクは低下する。
がんリスクは月経回数に影響される。エストロゲンと黄体ホルモンの複合ピルで月経回数を減らすことががん予防になる。
カトリックはあらゆる避妊方法を非難しているが、修道女にはがん予防のために経口避妊薬を提供すべきである。

Recycled thermal cash register receipts spread BPA to other paper products: ACS podcast
7-Dec-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-12/acs-rtc120711.php
ACSポッドキャストシリーズの最新コンテンツは感熱紙をリサイクルすることによりトイレットペーパーなどの紙製品にBPAが検出されるという内容。