食品安全情報blog過去記事

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食品サーベイランスニュース−2011年春号

Food Surveillance News – Spring edition 2011
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/Food%20Surveillance%20news%202.pdf
・第23回オーストラリアトータルダイエットスタディ
・海藻と海藻製品のヨウ素濃度調査
Bonsoy豆乳を飲んだことによるヨウ素の摂りすぎによる甲状腺機能障害の報告により行われた調査。2010年4/5月に全国で110検体を購入して調べた。乾燥製品についてはワカメ、昆布、ヒジキなどの褐藻は140-6800 mg/kgで海苔などの紅藻9.4-20 mg/kgとこれまで報告されている結果と同等だった。リスク評価の結果、1000 mg/kg以上のヨウ素を含む一部の褐藻をたくさん食べることはヒト健康にとって安全でない。食事からの暴露量推定では検出可能なリスクとはならない。FSANZは消費者、特に妊婦や授乳中の女性は、ヨウ素をたくさん含む褐藻を食べ過ぎないよう助言する。またAQISに褐藻の輸入について助言し、AQISは褐藻を輸入食品「リスクリスト」に入れた。
・硝酸及び亜硝酸調査
・食品の安全性と日本の核事故
これまでAQISが検査した日本産食品中の放射性核種のレベルは全て報告限界以下である。このことは他国の調査や日本でのモニタリング結果と一致する。
・食品と接触する物質から溶出する化学物質の調査
一部ESBOが検出されているが基準値以下である
・食品や飼料の科学汚染物質の影響評価ワークショップ
危機管理における曝露評価について発表した。事例として取り上げたのはエビのニトロフラン、Bonsoy豆乳のヨウ素、ミルクのメラミン。
(このなかで実際に健康被害を出したのは豆乳のヨウ素。日本の製品による被害なのに日本ではほとんど話題にならなかった。世界からどう見られているのかも自覚しないままに一部の人達は日本の食品が安全で外国産は危険だという嘘をTPP関連で主張していたわけで。)