食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • 「1日1本のソーセージががんになる」

Sense about science
For the record
"A sausage a day could lead to cancer"
16 January 2012
http://www.senseaboutscience.org/for_the_record.php/84/quota-sausage-a-day-could-lead-to-cancerquot
Daily Mail、Guardian、Mirror、Daily Expressが1日に100gの加工肉を食べると膵臓がんのリスクが38%、1日150gなら57%増加することを示唆する研究を報道した。個人のリスクの増減の意味を理解するには、まずリスクとはどういうものかを知る必要がある。言い換えると相対リスクだけではなく絶対リスクも知ることが重要である。
Straight Statisticsのディレクター、Nigel Hawkesは絶対リスクの変化に注目する。「研究者によれば、膵臓がんになるリスクは小さく、男性では77人に1人、女性では79人に1人である。統計局の死亡率の数値は全く同じではない。2009年には膵臓がんによる死亡は7146人で総数489097人であるため68人中1人である。論文によれば1日1本のソーセージを少なく食べるとリスクが19%減るので膵臓がんにより死亡するリスクが84人中1人になるだろう。年に1357人の死亡が予防できることになる。もし英国の6000万人のうち乳児とベジタリアンを除く5000万人がソーセージを食べるとして、年に1人の死亡を減らすためには36000人が食生活を変えなければならない。」

  • 飲料水に塩を加える

Adding salt to drinking water
16 January 2012
http://www.senseaboutscience.org/for_the_record.php/85/adding-salt-to-drinking-water
1月10日のTimesの「体型を維持するために食べるべきものと避けるべきもの」という記事でJohn Briffa博士が「炭水化物摂取量を抑制してインスリンレベルが低下すると腎臓はナトリウムの排泄を増加させ水もでる」と言っている。これに対抗するため「食事や飲料水に塩を加える」ように助言している。
Graham MacGregor心血管医学教授:「炭水化物を減らすと腎臓からのナトリウム排泄量が増えることを示唆する理由はない。必要量の塩は食品中に既に含まれているので水に塩を加える必要はない。塩の摂りすぎはやがて高血圧になるリスクを増やし、心疾患や脳卒中を誘発する」。

  • アレルギーの少女がVirginiaの学校でクラスメイトにピーナッツをもらって死亡

Nydailynews
Allergic girl dies after classmate gives her peanut at school in Virginia
January 12 2012
http://www.nydailynews.com/news/national/allergic-girl-dies-classmate-peanut-school-virginia-article-1.1004980
Ammaria Johnson 7才は1月3日に小学校の校庭でナッツを食べ、呼吸困難とじんましんになり、救急車が到着した時には心停止していた。間もなく病院で死亡した。母親はTVに対してなぜこうなったのか理解できないと語った。彼女には学校にアレルギー行動計画があった。なのに学校はそれを実行しなかった。母親は学校にEpiPenを提供することを試みたが、学校からは家に置くように言われたという。
ある医師は学校にEpiPenをストックしておくのがいいと語った。