食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • 遺伝子組換え食品は安全であることを動物実験が示唆する

Genetically Modified Food Safe, Animal Study Suggests
ScienceDaily (Jan. 24, 2012)
http://www.sciencedaily.com/releases/2012/01/120124140103.htm
GMSAFOODコンソーシアムの行っていたブタへの3年間投与試験の結果。Btトウモロコシを31日、110日、世代を超えて、与え、各種有害影響やバイオマーカーを調べた。
公式サイトにはまだ発表されていない
http://cordis.europa.eu/search/index.cfm?fuseaction=proj.document&PJ_LANG=EN&PJ_RCN=10193903&pid=0&q=6B0F944006477F5AB07F31292D66CEBC&type=hom

  • 至適栄養のための食品技術:食品企業のチャンスの概要

Food Technological Applications for Optimal Nutrition: An Overview of Opportunities for the Food Industry
Sedef Nehir El, Sebnem Simsek
Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safety, 11(1),2-12
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1541-4337.2011.00167.x/full
食事ガイドライン等に従って消費者がより健康的な食品を選択するようになった時代に食品企業ができることについてのレビュー。よりカロリーの少ない製品のための構造的デザイン、炭水化物や脂肪の代用品、難分解性でんぷん、消化阻害剤など。

  • 注目や動機の無さが栄養表示の最大の障害である、とEUの研究は言う

Lack of attention and motivation major obstacles for nutrition labelling use, says EU study
30 January 2012
EUFIC - European Food Information Council
http://www.alphagalileo.org/ViewItem.aspx?ItemId=116420&CultureCode=en
ヨーロッパでは栄養成分表示が拡がっているが、消費者はそれに注目したり使用しようとしない。これがFLABEL (Food Labelling to Advance Better Education for Life)の3年半のプロジェクトで得られた主な結論である。
栄養表示は消費者が健康的な選択をするためのツールとして役に立つ可能性がある。しかし実生活でどのように使われているかについての科学的知見は乏しかった。FLABELプロジェクトでは、消費者は栄養成分表示にある情報を理解し健康的な選択をするのに使うことができることを見いだした。重要な栄養素についての情報を与えられてどれを選べば健康的かを尋ねられれば多くの人は正確に答えられる。しかし消費者が選択をする場合に栄養表示が役に立つかどうかについては栄養表示を見ようとしないことが大きな障害であった。
模擬食料品店実験では、購入者が食品を選ぶ時の目の動きを追跡したが栄養成分への平均注目時間は25-100ミリ秒で情報を読みとるにはあまりにも短い。注意を引くためには重要な栄養素を包装表面に一貫した方法で提示するのが望みがありそうだ。

  • ゲノムのエース、日本を去る

Natureニュース
Genomics ace quits Japan
01 February 2012
http://www.nature.com/news/genomics-ace-quits-japan-1.9952
Yusuke Nakamuraが米国へ移ったことについて日本政府を非難
Natureの取材に対して語った日本を離れることを決めた原因は、20%が政府がゲノミクスのサポートをやめたこと、30%がシカゴにできたセンターに招聘されたこと、10%が朝日新聞の報道、40%が政府のOffice of Medical Innovationで無力感を味わったこと。

  • 数千人の科学者が雑誌の値段に抗議してエルゼビアをボイコットすると誓う

ScienceInsider
Thousands of Scientists Vow to Boycott Elsevier to Protest Journal Prices
1 February 2012
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/02/thousands-of-scientists-vow-to-b.html?ref=hp
thecostofknowledge.comがエルゼビアの雑誌に論文を投稿しないと誓う署名を集め始めて9日、2600人以上の科学者が署名した。エルゼビアは2500以上の雑誌を発行し、その値段は1タイトルで年に2万ドル以上(引用されているのはBBAで購読料は日本円で年2487566円)にもなるが利益幅は36%。