食品安全情報blog過去記事

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過剰量のニコチン酸摂取は健康に悪影響があり得る

The intake of nicotinic acid in excessive dosage can have damaging health effects
09.05.2012
http://www.bfr.bund.de/cm/349/the-intake-of-nicotinic-acid-in-excessive-dosage-can-have-damaging-health-effects.pdf
ニコチン酸ピリジン3-カルボン酸)とニコチンアミドまたはニコチン酸アミド(ピリジン3-カルボン酸アミド)はビタミンB複合体に属するものと分類される。ヨーロッパではナイアシンという言葉はどちらの物質も含む。しかし米国では異なりナイアシンは主にニコチン酸のことを意味する。ニコチン酸とニコチンアミドは体内のある種の補酵素を作るのに使われる。人体は必須アミノ酸トリプトファンからニコチン酸とニコチンアミドを合成することができる。またナイアシンはたくさんの食品に含まれる。ドイツ栄養学会は1日のナイアシン摂取量を成人で13-18 mgと推奨している。ドイツの典型的食生活では摂取量は遙かに多く、ナイアシンの摂取量は十分である。
ニコチン酸をさらに高用量摂取すると、各種の健康問題を生じうる。典型的症状は、フラッシング症状と呼ばれる顔や首や腕の皮膚の紅潮、熱感、かゆみを伴う発疹などがある。さらに数グラムまでの大量を摂った事例があり、下痢、嘔吐、吐き気、黄疸、肝障害の可能性がある。
BfRは従って消費者は食品サプリメントとして販売されている過剰量のニコチン酸を含む製品を摂らないようにすべきであるという意見である。BfRは1日に数グラムものニコチン酸摂取を薦める商品は安全でないと見なす。この助言は医薬品として医師の監視下で治療目的で使われているものには当てはまらない。

ドイツ語フルバージョンは以下から
http://www.bfr.bund.de/cm/343/die-einnahme-von-nicotinsaeure-in-ueberhoehter-dosierung-kann-die-gesundheit-schaedigen.pdf