食品安全情報blog過去記事

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FDAは多発性硬化症の根拠のない治療法の危険性について警告

FDA issues alert on potential dangers of unproven treatment for multiple sclerosis
May 10, 2012
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm303538.htm
FDAは医師や患者にしばしば“liberation therapy” または“liberation procedure”と呼ばれる慢性脳脊髄静脈機能不全(CCSVI)治療に関連する死亡や傷害について警告する。
一部の研究者が頸部や胸部の静脈が狭窄するCCSVIが多発性硬化症の発症や進行に寄与していると主張しているが結論はでておらずCCSVIの診断基準も確立していない。
バルーン血管形成装置やステントを用いて頸部や胸部の静脈を広げようとする実験的手法が行われているが、そのような方法で死亡や脳卒中、ステントが外れたり移動したり血管を傷つけたりすることがあることを知った。FDAはCCSVI治療用にバルーン血管形成装置やステントを認可していない。