食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

確率の法則

The laws of probability
Posted by : Terrence Collis Wednesday, 23 May 2012
http://blogs.food.gov.uk/science/entry/the_laws_of_probability
競馬の予想屋、ブリッジのプレーヤー、気象予報士が共通して持っているものは?リスクインテリジェンスであろう。
安全性とは直接関係ないが、今週のNew Scientistに掲載されたDylan Evans心理学教授のインタビューは、我々のリスクコミュニケーションに関係する。
彼は我々が確率を推定しリスクを評価する能力である「リスクインテリジェンス」について語り、結論は、全体として、我々人間はとてもその能力が低いということである。驚くべきことではないと私は思う。我々は報酬や罰の大きさに基づいて説得するのは簡単であることを知っている。例えば、道に落としたすべすべのベルギーチョコレートと茹でたスプラウトではチョコレートのほうを選ぶだろう。
Rothamsted試験を巡るGM論争はその典型である。教義としてGMに反対している人達以外の一般の人々は、GM製品に「ベルギーチョコレート」のようなメリットを見いだしていないため慎重になっているのは当然だろう。しかしColin Blakemoreが今日のTimesに書いているように、一部の反GM活動は「反科学」の徴候があり、我々はリスクとベネフィットを語り、人々のリスクインテリジェンスを向上させる手助けをするためにより良い方法を探す必要がある。
この記事は私のFSAでの最後のものである。FSAがこれからも科学と根拠にもとづき、オープンで透明な方法でリスクとベネフィットを消費者に伝え続け、全ての人のリスクインテリジェンスを向上させるのに役立つことを望む。
Dylan Evansの言うように、「リスクへの要求は感情的なものであるがリスクインテリジェンスは認識である」
New Scientistの記事は有料
The man who gave us risk intelligence
Alison George 21 May 2012

Timesの記事
We mustn’t let GM vandals get away with it
Colin Blakemore