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ファクトシート 植物ベースのミルク代用品

Plant-based milk alternatives
Last updated May 2012
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets/plantbasedmilkaltern5391.cfm
牛乳代用品として、穀物や豆類、ナッツ由来飲料が販売されている。
植物ベースのミルク代用品は牛乳の完全な代わりになるか?
一般的に、植物ベースのミルク代用品は牛乳やヤギの乳と同じ栄養を含んではいない。牛乳のほうがタンパク質や多様なビタミンやミネラルを多く含む。
穀物ベースの飲料はミルクより天然のタンパク質は少ないが豆由来のタンパク質を添加していることがある。タンパク質量がミルクと同じ場合にはビタミンAやDやB群、カルシウムやその他ミネラルなどをミルクと同じ程度になるよう添加していることがある。表示を見ればわかる:
・添加したタンパク質の由来は成分リストに掲載
・タンパク質量は栄養成分表に
・ビタミンやミネラルが一回摂取量で一日所要量の少なくとも10%になるなら表示できる
タンパク質やビタミンやミネラルを添加した穀物ベースの飲料はミルクの代わりに使うことができる。
ナッツベースの飲料もミルクよりタンパク質は少ないが通常添加はされていない。さらにそれらにビタミンやミネラルを栄養目的で添加することは現在認められていない。したがってこれらの飲料はミルクの代用品にはならない。
なぜ一部の穀物ベースの飲料に助言表示があるのか?
子どもの正常な発育と発達には十分なタンパク質が必要である。もしアーモンドや添加されていないコメ飲料を小さい子どもの日常の食生活に取り入れるなら、ミルク由来のタンパク質を他のもので補う必要がある。
ミルクよりタンパク質量が少ない穀物ベースの飲料には法により、5才以下の子どもの完全なミルク代用品にはならないことを表示しなければならない。
さらなる情報はどこから?
シリアルベースの飲料を飲もう、あるいは子どもにミルクや豆乳の代用品を与えようと考えているなら、栄養士や医師に相談すること。さらにこれらの製品は飲料の原料となる大豆やオート麦などにアレルギーのあるヒトには適さないことにも注意。アレルギーや不耐のある小さい子どもにはミルク代用品として低アレルギーミルクについての助言が提供されるだろう。